TFXからのお知らせ
円金利スワップ先物の上場について
平成15年 4月28日
東京金融先物取引所(The Tokyo International Financial Futures Exchange 以下TIFFE)は、Euronext.liffe (以下LIFFE)、ICAPとAVMが共同開発した円金利スワップ先物、英語名で \ Swapnote™を5月9日からTIFFE市場で上場することを正式に発表しました。上場するのは、5年物と、10年物で、中・長期の金利ゾーンをカバーすることになります。
齋藤次郎(さいとう じろう)TIFFE理事長は、「\ Swapnote™は、店頭市場(OTC)で約1200兆円もの推定残高を有する円金利スワップ取引を、TIFFEの先物取引商品として上場するものである。既に先行してLIFFEで上場されているユーロ建てと米ドル建ての金利スワップ先物は、非常に活発に取引されており、TIFFEでも今後主力商品のひとつとなることを期待している。TIFFEでは本日導入した新システム、LIFFE CONNECT™の拡張性を生かし、今後も積極的に新商品の上場を行いたい。」と語っています。
東京でのTIFFE新システム稼働報告会のために来日したLIFFEの Sir Brian Williamson(ブライアン・ウィリアムソン)会長は、「TIFFEがSwapnote™のグローバルな同盟に参加したことを、非常に歓迎している。\ Swapnote™のTIFFEでの上場は、Euronext.liffeで上場されている € Swapnote™と$Swapnote™を補完するものである。導入から2年を経て、Swapnote™商品は今や世界の3大通貨において取引が可能となり、LIFFE CONNECT™が有する最高の機能で、世界の3つのタイムゾーンを網羅している。」と語っています。
(注記) Swapnoteの上場については、当局による認可を前提としております。
以上
(お問合わせ先)
東京金融先物取引所 総務部 広報調査課 (藤丸・井澤・朝倉)
tel(03)3514-2415
E-mail :
info@tiffe.or.jp
http://www.tiffe.or.jp
Euronext.liffe Press Office
tel+44-20-7623-0444
E-mail :
press.office@liffe.com
http://www.liffe.com
(ご参考)
円金利スワップ先物(\ Swapnote™)とは:
\ Swapnote™は、現在、銀行間市場で活発に取引されている円金利スワップを基にした「取引所上場」デリバティブ商品が欲しいとのニーズに応えた新商品です。この革新的な \ Swapnote™は、金利スワップのレートの変動に対する高い感応度がありbond futures contractの性格を持つもので、標準物の取引所上場スワップ先物として商品設計がされております。店頭市場(OTC)で取引されているプレーンバニラタイプの金利スワップの価格変動を他の取引所上場商品より正確に反映しています。
円金利スワップ先物の主な特徴は以下のようになります。
・基準性の高い中長期の金利指標となります。
・取引所商品であるため、価格の透明性と取引の効率化に寄与します。
・取引相手の信用リスク枠によるカウンターパーティーリスクを排除できます。
---\ Swapnote™の商品概要---
商品名 |
5年円金利スワップ先物 (5年 \ Swapnote™) |
10年円金利スワップ先物 (10年 \ Swapnote™) |
取引単位 |
元本1,000万円 |
元本1,000万円 |
価格の表示 |
100円あたりの価格 |
100円あたりの価格 |
最小変動幅 (価格) |
0.01 (1,000円) |
0.01 (1,000円) |
標準物 |
5年円金利スワップ標準物 開始日:原則各限月第3水曜日 固定金利:3%(実日数/365日(Fixed)ベース、年2回払い) 変動金利:6ヵ月ユーロ円LIBOR 想定元本:1,000万円 満期日までの期間:5年 |
10年円金利スワップ標準物 開始日:原則各限月第3水曜日 固定金利:3%(実日数/365日(Fixed)ベース、年2回払い) 変動金利:6ヵ月ユーロ円LIBOR 想定元本:1,000万円 満期日までの期間:10年 |
限月 |
3、6、9、12月の直近2限月取引制(最長6ヵ月) |
3、6、9、12月の直近2限月取引制(最長6ヵ月) |
取引最終日 |
各限月の第3水曜日の2営業日前 |
各限月の第3水曜日の2営業日前 |
最終決済価格 |
円金利スワップ標準物の満期日までに半年ごとに発生する100円あたりの固定金利(3%)の利息及び満期日の100円の各々についての取引最終日における現在価値の合計額 |
円金利スワップ標準物の満期日までに半年ごとに発生する100円あたりの固定金利(3%)の利息及び満期日の100円の各々についての取引最終日における現在価値の合計額 |
決済方法 |
差金決済 |
差金決済 |
|
"Swapnote™ is a trade mark of the ICAP plc group ("ICAP") and has been licensed for use by LIFFE Administration and Management ("LIFFE") and sub-licensed to TIFFE.
The Swapnote™ contract design and algorithm are protected by patent (US 6,304,858 B1), owned by Adams, Viner and Mosler Ltd. ("AVM") and exclusively licensed to LIFFE.
Yen Swapnote™ has been devised in cooperation with Euronext.liffe and is listed on TIFFE under licence from LIFFE, with the permission of ICAP and AVM."
東京金融先物取引所は、1989年に設立された取引所で、日本円の短期金利先物商品のマザーマーケットとして国内外の幅広い投資家のニーズに応えています。当初からグローバルスタンダードな制度を導入し、常に日本の主要な取引所をリードしています。例としては、夜間取引の導入、ギブアップ制度の導入などが挙げられます。詳細な情報はウェブサイト
http://www.tiffe.or.jpをご参照ください。
Euronext.liffeはEuronextのデリバティブビジネスで、アムステルダム、ブラッセル、LIFFE、リスボンとパリのデリバティブマーケットから構成されています。2002年のEuronextによるロンドン国際金融先物・オプション取引所(the London International Financial Futures and Options Exchange、 LIFFE)の買収を受けて、結成されました。Euronext.liffeはデリバティブの統一市場を創設しており、全てのデリバティブ商品を単独の取引システム、LIFFE CONNECT™に集中させています。複数の取引所を、統一市場にすることで、Euronext.liffe自身のみでなく、顧客のコストも軽減させ、国境を越えた取引を容易かつ低コストで実現することになります。現在では、Euronext.liffeは日々の取引金額ベースでは世界最大の取引所です。詳細な情報はウェブサイト
www.liffe.comをご参照ください。