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2000年年間実績報告

平成13年 1月 5日

東京金融先物取引所における2000年(1~12月)の取引数量は、日銀のゼロ金利政策の解除といった外部環境の好転に加え、1999年10月に導入した価格のハーフティック化(注1)などの効果も寄与し、全商品合計で17,188,227枚(一日平均:69,307枚)、前年比15.1%の増加となりました。

主力商品である「ユーロ円3ヵ月金利先物」の取引数量は、前半にかけてはゼロ金利政策の解除に対する期待で増加しました。特に6月には月間取引数量が229万枚、1日平均ベースで10万枚を超えるなど活況を呈し、8月11日に同政策が解除された前後にも取引は活発に行われました。
相場動向としては、8月に一時価格は下落(金利ベースでは上昇)しましたが、9月以降は景気回復期待の後退や株価の軟調な推移等を背景に、価格ベースで上昇基調(金利ベースでは下落)に転じました。もっとも、期近の2000年12月限については2001年1月の即時グロス決済(RTGS化)導入に伴う資金需給の逼迫懸念から現物金利が上昇したことを反映して、価格が下落(金利ベースでは上昇)する場面もみられました。
以上のような相場環境の下、ユーロ円3ヵ月金利先物の取引数量は17,077,791枚(前年比:17.2%増)となりました。

この間、限月間スプレッド取引(注2)もイールドカーブの変動を背景に、8月のゼロ金利政策解除前後から翌9月にかけて活発に行われました。9月の月間取引数量が歴代1位となる43,614枚(先物への振替えベース)を記録するなど、本年の先物への振替え数量ベースは151,904枚となり、1998年7月の同制度導入以来の水準になりました。

以 上

(注1) 価格のハーフティック化とは、ユーロ円3ヵ月金利先物などの取引価格の最少単位を従来の半分(0.5ティック)刻みに変更するものです。これにより、会員や投資家は取引をより機動的かつ効率的に行うことが可能になりました。

(注2) 限月間スプレッド取引とは、ユーロ円3ヵ月金利先物の異なる限月の売りと買いを同時に行うことが出来る取引です。成立した取引は全てユーロ円3ヵ月金利先物の2つの限月の取引に振替えられ、それぞれの限月での取引として清算されます。同取引はイールドカーブの形状変化に着目した伝統的な裁定取引として、またはポジションの期先限月への乗り換え(ロールオーバー)などで多く利用される取引手法です。

以上


(お問合わせ先)
東京金融先物取引所
総務部 広報調査課 
E-mail : info@tiffe.or.jp

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