TFXからのお知らせ

米ドル・日本円通貨先物取引単位の引き下げについて

平成12年 9月28日

東京金融先物取引所では、9月27日の理事会において、米ドル・日本円通貨先物の取引単位を現行の1枚5万米ドルから、1万米ドルへ引き下げることを決定しました。また、取引に伴って会員が取引所に支払う定率会費についても、従来の取引1枚当り100円から、20円に引き下げを行うこととなりました(顧客が、注文を委託した会員に支払う委託手数料については、顧客と会員との取り決めに従います)。
実施日は10月31日(火)の15時40分に開始する夜間取引(翌11月1日付け扱い)からを予定しています。今回の変更により個人投資家、ファンド運用業者等がより一層、東京金融先物取引所の通貨先物を利用しやすくなり、取引の一層の活性化が期待されます。
今回の改訂の背景には、国内では個人投資家による外貨建資産保有が増加したことで、為替リスクのヘッジ手段または積極的な運用手段へのニーズが高まってきたことが挙げられます。海外においても、米国シカゴマーカンタイル取引所がe-mini(イー・ミニ)商品として、個人投資家向けの小口化商品を上場するなど、世界の取引所でも従来のB2B(ビジネス・ツー・ビジネス)に加えてB2C(ビジネス・ツー・コンシュマー)市場も視野に入れた展開を行っています。
東京金融先物取引所の米ドル・日本円通貨先物は、他の上場商品と同様に、次のような特長があります。

1) 成立した取引は取引所が最終的な相手方になり、決済を履行するので、信用リスクを心配することなく取引に参加することができます。
2) 証拠金の分別管理制度(注1)を導入していることにより、顧客保護が徹底されています。
3) 比較的少額の証拠金を預託するだけで、大きな金額の取引が可能となります。この証拠金は取引の履行を担保するものですが、日々値洗いを行なうことで損失の累積が未然に防止される仕組みになっています。
4) 完全システム取引により、一般に公開した価格で、時間優先・価格優先の原則(注2)に従い、公正・迅速に取引されます。

以 上

(注1) 顧客証拠金の分別管理制度とは、顧客証拠金の保護を徹底する為に、会員が顧客の証拠金を自己の財産とは分別して、取引所に預託する制度です。
(注2) 時間優先・価格優先の原則とは、買いは最も高い値が、売りは最も安い値が優先して約定され、同値の場合には、より早い発注分が優先して約定される原則です。

 

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